不用だけど捨てれない物 その3
今日も仕事を終えてポケコン整理です。
世界初のポケットコンピュータPC-1211/PC-1210用のプリンタ&カセットインターフェイスCE-122、小学生の頃に親父が持ってたのをイジッて最終的に壊れて捨てられた物。手元の個体は20年ほど前に某オークションで出品されていたのを見て懐かしくて落札し、でもACアダプターもインクリボンも無くてそのまま保管していた物
これも液漏れの匂いがする。20年以上保管したままなので内臓バッテリーダメだろうな…
早速分解
はい液漏れしてます。おまけにプラスの線は朽ちて外れてます。単三タイプのニッカド4本っぽいけど、これは純正では無く前オーナーが交換した物らしい、容量は本来300mAくらいかな?とりあえずニッケル水素なら多少在庫がある。
ゴソゴソ
これは昔RCで使っていた物で古いし容量もバラバラ、とりあえず同じ容量で使えそうな1650mAの4本を選んでパックにする。
本来ならタブ付きバッテリーを繋ぐべきで、人には勧めないが、とりあえず電池内部に極力熱入れないよう注意して2本ずつ半田付けしてペア作成
これを横並べでショートしないように線処理して直列で半田付け、あとは本体の配線との接続用太めの線を半田付けしてビニテでパック作成。
次に本体側の朽ちた配線だけど、これは液が浸透したようで中の方も腐食しているので交換する。どのご家庭にでもある配線保管箱から適当に同等の線材を引っ張り出し、まず基板の古い線をを外す。基板を触る時は特に静電気に注意、必ずグランド部を触って自分の電位を基板に合わせながら作業する。なんせこの時代の半導体って静電耐圧がめちゃくちゃ低いし、しかもバッテリー駆動の電子機器だからC-MOSの集合体なのでかなり用心する必要がある。
あと基板のランドも弱く、あまり熱入れすぎると箔が剥がれるので注意。まあ昔の半田は鉛入ってて溶けやすいから外すのは楽チン。
あとはランドクリーニングして新しい線に換えて
半田付けて完了。
さらにバッテリーに配線半田付けして収縮チューブで保護。バッテリーにはとりあえずテプラで仕様貼り付けておく。
線噛みしないように引き回して仮組み。
電源ONすると一瞬LOW BATTERYのLEDが点いたがすぐ消え、フィードボタン押しても反応無し、まあ放電保管していた電池なのでそんなものです。
さて、充電したいけどACアダプターが無い。。
純正のアダプター「EA-E11E」はDC 6V, 150mAで、プラグの外周がプラス。
とりあえずどのご家庭にもあるACアダプター収納ケースを探るが6Vの外周プラスはやっぱり無い。
と、ふとさっき使ったテプラのアダプター見たら6Vだ
プラグも同じサイズ!
ただし電流が1.5Aと10倍も大きいのでCE-122内部の充電回路への負担が心配…今回バッテリーの容量も1650mAにしたので純正より負荷多いだろうし、、回路見た感じではバッテリーのマイナス側に小さな抵抗と逆流防止のダイオードが付いてるだけ?なので…やっぱり心配
でも他にアダプター無いので繋げてみる。
電源入れるとLOW BATTERYが点滅し、ドットプリンターが紙送り動作して起動した。
上の写真の部分を触るとかなり熱くなっているが、まあギリ指で触れる程度だから大丈夫かな?仮に壊れても単純な部品だし直せるな。とりあえず抵抗とダイオードの特性だけ控えとく
一旦電源切って充電しつつ、本日届いた荷物を開ける。
はいインクリボンです。先日調べたところSHARPの純正は手に入らないけどEPSONのERC-05Bってのが同じで、今でも新品が入手出来るとか、なんとアマゾンで売られてて数百円だし、これならダメ元で投資してもいいやと翌日配送の物をポチッたのでした。
まさか40年前のプリンターのインクリボンが今でも入手出来るとは驚きです。このプリンターユニットはEPSON製?
刻印は見つからなかったけど、この手の精密機械はALPS製という印象がある。。
というのも、PC-1500用のカラープロッタープリンターのユニットがALPS製で、25年くらい前かな?もう忘れたけど日本橋のガラクタ屋で補修部品の不良在庫らしき新品ユニットが¥100ほどで叩き売りされていたのを何となく買い、いまだに保管しているので、、
これこそ使うこと無さそうだけど、捨てれない…
話は戻って、ひとまず30分程充電したので電源入れてみる。フィード動作してLOW BATTERYは消灯している。ここでフィードボタンを押すとキチンと紙送りするし、REMOTEスイッチを切り替えると内部のリレー音がするので正常っぽい。印刷出来るかな?
一旦プリンターを組み立ててインクリボンを装着し、液晶のマシなPC-1211に電池を入れてプリンターに接続。
えーと、印刷方法は…なんか凄く簡単だった気がするけど忘れた。。
とりあえず知ってるコマンド適当に打つが、LLIST, LPRINTなど一切ダメ。取説無いしネット調べるも国内には情報無し、海外のTRS80 PC-1ってのが当時SHARPがOEM提供していた機種で、この情報を探すと海外版取説が見つかった。
印刷方法は、全て電源OFFの状態から
1) PRINTER電源ON
2) PRINTスイッチON
3) PC-1211 電源ON
これだけ、、あとは通常のLISTとPRINT命令の出力がLCDでは無くプリンター側になる。要はプリンターよりも先にPCの電源入れたら印刷しないし、プリンター専用の命令なんか無いよって事だった。そういえばそんな仕様だったな。
試しに印刷してみると
おー懐かしい!このジャコジャコ音がなんとも懐かしい!綺麗に印刷出来てるし、これはやっぱり捨てれんわ。そういえば印刷ロールももう入ってる物しか無いな、インクリボンが入手出来るって事は印刷ロールくらい入手できそうだし探してみるかな、
もういっその事本体のLCDも海外調達で入手して直してやろうか!
そして直ったら保管体制に入って、更に10年後に同じような事する気がする…