通勤鈍行スマートDIO、ちょっと前にフロントからミーッと音がしてスピードメーターが動かなくなった。その後もしばらくミーッと小さな音はしていたけど、数分で静かになって走行中もメーター0kmのままになった。メーターギア欠けかワイヤー切れだな。昨年身内のスクーピーも同様に故障したし、同年代のホンダの原付スクーターは特にメーターギア周りが弱い印象、、まあ製造から15年以上経っているし、昔は真鍮だったギアも最近は樹脂になっているので仕方ないな。。
あのミー音はギア欠けに間違い無いと思うが、原因は多分ワイヤーの動きが重くなった事による負荷増大と思う。ギアとワイヤーはセット交換した方が無難なので、両方入手した。ワイヤーはNTBの新品が¥1000程度と安いが、うちの鈍行はフロントディスクのAF57で、ギアユニットの新品は¥5000程するのでアホらしい。。とりあえずオクの動作品らしい物を安くゲット。
入手したギアボックスは割れ欠けなく、とりあえず良品だった
でも所詮古い物、グリスは硬化して手で回すとかなり重いし先にメンテしておく。まずオイルシールを傷つけないように外し
中央のギアを抜く
ここまでは簡単、次にワイヤー軸のギアを抜きたいが、これはワイヤー刺す口の方から樹脂リングで圧入されており、外すのは少々面倒。。
ギア奥の金属ワッシャーをギア側に寄せ、本体との隙間に細いマイナスを入れてギア軸に傷つけないよう注意しながらドライバーをネジってワッシャーを極力まっすぐになるよう押し出す
軸が折れたら終わりなので慎重に、ドライバーも少しずつ大きい物に変えて徐々に押し出す
軸に隙間が出来たら、今度はどこのご家庭にもある適当なワッシャーを準備して
とにかく軸の樹脂を傷めないように重ねて
ググッと押し出す。すると突然スポッと圧入されていたリングが外れて
ギアはすぐ側に落下したけどリングが何処かに飛んで行った、、しばし捜索、、
反省:この作業する時はワイヤー挿入口にマスキングテープとか巻いて飛び出し防止した方が良いです。
そしてリング発見!見つかって良かった、、
部品全員集合
あとは硬化したグリスをパークリで清掃して
純正はリチュームグリスが使われていたようだが冬場は硬化するし、、試しに樹脂に優しく耐久性も評判の良いスーパールブでグリスアップする事にした。
自分はシリコーングリスでは粘度と耐久性が心配、リチュームグリスでは樹脂への攻撃が心配、ってな部分はこのスーパールブを使うことが多い、ちょっと高額だけど今までこれでトラブった事ないので信頼度は高い。
まずワイヤー軸ギアの軸とワッシャー及びリング摺動部にグリスアップして、リングを圧入する。6mmの6.35sqソケットで押し込むのが丁度いい塩梅だった。
あとは中央ギアにもたっぷりグリスアップして組み付け、最後にオイルシールを手で押し込んで出来上がり。
次は車体からもメーターギアを外す。
バラすと案の定ワイヤー側のギアが削れていた。
ワイヤーは少し重いかな?という程度だったが交換しておく。
ワイヤーをメーターにつないで先端を指で回すとスムーズにメーター針は動いたので、多分メーター自体は大丈夫と思う、もしメーター側の軸受けが異常摩耗していたら回転上昇時に「キューン」と音がして急激に負荷かかり、多分またギアが破損すると思うが、メーターまでメンテするのは少々面倒なので今回はパス。
その後組み上げて、今日は雨降っているのでちょっとだけ試走して動作OKなので作業終了しました。