トランス周囲のモールドを取り除き、2次側と思われる端子の配線と、1次側と思われる基板貫通の端子2本を交互に半田溶かしてトランスを外した。
2次側の端子面
1次側の端子面
トランスの底面にはメーカー名と型番?ロット番号?が捺印されている。仕様が分からないので、単純に部品交換は出来ない。。
コイルにアクセスするには「E」型のフェライトと「l」型のフェライトを分離させてコアを外す必要がある。まずフェライトの分離にトライ
フェライトは柔軟性がなく、ガラスのように割れやすいので、万力に紙テープ挟んで優しく固定。エポキシで接着されているのかな?微小な段差があったのでこじると案外あっさりと外せた。
次にコアをE型フェライトから抜く必要があるが、隙間にもビッシリとモールドが入り込んでて絶望的。とりあえず精密ドライバーで隙間をホジるが
パキッと割れて終了(°_°)
もうここまで来たら完全復帰は期待しないし、性能にどう影響するかわからないが後で接着してみる!というわけで反対側も割った。
はーい!って感じ (-_-)
とりあえずコイルにアクセスできるようになったので、外周の紙テープを剥がす。
なんか治せる気がしないが、出来るところまでやってみる。
コイルをよく見ると、焼けていたのは2次側巻き始めのエナメル線の部分、写真右端の端子からの線で、ここから奥に入る辺りが焦げている。写真左端が巻き終わりの端子、早速巻き終わりの半田を溶かしてエナメル線を剥がす事に
巻き方向はトランス端子面を下にして反時計回り、巻き数を数えながら解く
401回巻かれていた。
(と思うが、途中でペットに邪魔されたので数回間違ってるかも、、)
ダメージあったのはやはり巻き始めの線で、ボビンの内面を通っているので巻かれたエナメル線に接触する構造、信頼性的にイマイチかと思う。2次側解くと紙テープらしき絶縁物があり、奥は1次側コイルらしいが、少し紙テープ剥がして見たが、ぱっと見ダメージ無さそうなのでそのままにする。
解いたエナメル線はかなり硬化しててボロボロ、とりあえず状態良さげな部分の直径を測る。
0.2mmだな
写真無いけど線の長さも測る。
長さは22m23cmだった。
まず0.2mmのエナメル線入手したいな、
とりあえず1次側だけになったトランスを再度CDIに接続し、車体に付けて状態確認。
1次側はコイル繋がってるので、この端子間波形見るとピーク70V スイッチング周波数20kHz程で数分見てたが変動もないし、トランス(というか今は単なるコイルw)は熱くならないので大丈夫かも
試しにエンジンかけてみると、当然片肺だがエンジンは始動した。
2次側コイル巻き直せば復活するかも、とりあえず近所のホムセン数件まわったが、そんな都合よいエナメル線は売っておらず、細くても0.35mmまでだった。ネットで買うか?と思いつつ帰宅。そして自宅内の粗大ゴミ候補を物色。丁度来週廃棄予定で分解していたダイニチの石油ファンヒーターに目が行く。(今年火を吹いた2001年製の物)
点火コイルとソレノイドバルブに期待!
ソレノイド早速バラして線材チェック
細すぎアウト、
次高圧トランス
エポキシで固めてる?無理、アウト
その他のゴミACアダプターも分解したけど
鉄心外せない、無理。。
そんな中、石油ファンヒーターのファンモーターに目が行く、
なんかいい感じに見えて期待大、早速外して
コイルチェック
キタ!ドンピシャ0.2mm
こうなると話は早く、ちゃちゃっとコイル摘出
長さも十分だと思う
コイルを優しく解いてガムテープをボビンがわりに1m毎にマークを入れながら巻き取り開始
余裕見て23m巻き取っても余裕の残量
トランスをCDIから外し、ボビンを清掃して紙テープ1巻して1次側と絶縁
あとは先程モーターから解いたエナメル線を巻き始め端子に半田付けし、、
と、ここでトランスを落として丁度巻き始め端子部が折れる。。
しかし幸いボビンやフェライトにダメージは無く、気にせず隣の空き端子を使う事にする。
ここから長期戦、解いた通りに回数数えながら適度なテンション(のつもり)で巻き直し、巻き始めのエナメル線と当たる部分には保護の為にスーパーXを塗っておく、その他所々スーパーXを塗ってコイル補強しつつ巻き上げた。
2時間くらいかかった、、
401回巻いたつもりだが、22m50cm以上程巻けたので少しオーバーしているかもしれない。
とりあえずコイル外周にエポキシを塗っておき、端子に半田付けしてフェライトもエポキシで接着。磁界的にこんなんでいいのか不明。
素人巻きなので信頼性に疑問はあるが、まあ何があっても自業自得の領域。とりあえずコレでコイル巻き直し完了。
その3:CDI復活か?へ続く