燃調改善の為に少しセッティングを変更し、左パイロット25→22.5、エアスクリュー2回転戻し→1.75回転戻し、右パイロット22.5→20、エアスクリュー戻し2.25→2.0として試しに20kmほど走行し、渋滞食らって帰宅途中に異変発生。
トロトロ40kほどで走っていると片肺気味になり、カブった?かと思ったがアクセル煽ると不安定でタコメーターの針も片肺症状と同期して触れなくなる。。これ電気系だな。。
その後間も無く完全に片肺になり左バンクやる気なし。回転上げてもタコメーター触れず、多分排気デバイスもパルス検出無しのフェイルセーフ位置になっているようで、右1気筒としても低回転がスカスカ過ぎになった。幸い家の近所なのでそのまま帰宅できた。
2週間前に友人のRZRのジェネレーターが壊れ、昨日は別の友人のNSRのPGM3が壊れ、今日は自分のRGVが壊れた。皆自宅付近で壊れており、レッカーの世話にならずある意味ラッキー。しかしまあ凄いタイミングで壊れるのだと感心、、早速原因調査。
VJ21A のJ型はCDIがピックアップから点火時期決めて左右コイルにパルス送っている。このパルスの左バンク出力だけが排気デバイスコンとタコメーターに繋がっている。で症状的にCDIの左バンク出力が出ていないか、出ているのにコイル、排気デバイスコントローラー、タコメーター、メインハーネスのどこかで落ちてるか切れてるか、などと想像しつつCDIコネクター外して車体側の負荷確認するも異常無さげ、
まあ普通に考えたらCDIっぽいな、とCDIを触ると写真のここだけが異常に熱い!70℃は超えてる。その後コネクター組み直して調べていたが、最終的にエンジンかからなくなった。
電解コンデンサーの液漏れ?でトランジスタかFETあたり壊れたか?とネット事例探るも情報見当たらず。そもそもVJ21AのCDI分解事例も見当たらないし、当然回路図も不明。この辺の情報量の少なさがNSRやRZ系との大きな違いだなと実感する。。
予備CDIはストックしていないし、この年式のCDIは某オク見ても出ていない、このままじゃしゃーないので早速CDI分解する事にした。
とりあえず異常発熱してる部分があるので、この付近に異常があるのは明らか。
写真右下の部分が異常発熱していた。
で、分解といっても簡単には開けれない。なんせモールドで埋め尽くされてるから。。
削るしかない、削って掘るしかない。採掘精神が必要、、めんどくさいが仕方ない
まず一般的な家庭にある小型フライス盤で該当部の樹脂ケースを削る。なんせ中身が不明なので削り過ぎに注意して、ケースの厚み以内で控えめに
該当部分はメーカー刻印などがあり、削ると台無しになるのだが、もう既に壊れて台無しなので気にしない。
周囲削って
ケース表面を剥がすと、やはりビッシリとモールド
これシリコンかな?そこそこ固いけど掘るしかないな、うんざりだわぁ
下手すると部品壊してしまうので、まず小型マイナスやら彫刻刀を使って浅くホジホジ
1時間以上慎重にホジッてやっとここまで、どうやら熱くなっていたのはトランスみたい、てっきり基板に実装されていると思ったが、単独で横向きに配置してるとは想定外だった。VJ21AはDC-CDIなので、12V系電源から昇圧するのにトランス使っているはずで、これが2個入っているので左右で別の昇圧回路が使われていると推測。写真右が左バンク用なのだろう、で発熱するって事は出力過負荷か入力過負荷か、なんだろう?なんかトランスよく見ると右下のコイルあたりが焦げてる気がする。ちょっとエナメル焼けた匂いもするし、一旦この状態で車体に接続し、試しにキーONするとすぐに発光、即キーOFF
動画はhttps://youtu.be/m0jvY9VcPuU
ここですね、焼けました。
他の回路が悪くて結果的にここが焼けたのか、それともトランスそのものが故障?まだわからない。
まずトランスを外したい、けどケース外周が邪魔で採掘できない。仕方なくケース周囲をカットする事にして
トランス上面は両面テープでケースに貼ってる?
更にホジるとトランス足元の奥に基板が見えてきた。トランスの足5本のうち1番上と1番下の2本だけ何か繋がってる。多分上はグランドで、下は2次出力のホット。
トランスの奥側の足よりも上に基板が配置されてる。ってことは、トランスの端子面より奥には基板無さそう
横もカットしないと取れないし、裏面もカットするしかない。
でもカットすると仮に治ってもトランスが固定出来ないか、、まあ固定方法は別途考えよう。
で、裏面もトランスの足の長さを考慮してカット
裏面もホジる。トランス裏面の足5本のうち2本目と4本目だけが曲げて基板に刺さっている。これ1次側だと思う。
その2:トランス取り外しからコイル巻き直しへ続く