RGV250Γ VJ21A リアサスVJ22A-SP入手と補修その1

RGV250Γのリアサス、車体入手時初見でロッド可動部メッキ錆び浮き無くオイル漏れも無かったので、軽くシリコンスプレー吹いただけで使っている。機能面で不満はないが、スプリングは塗装剥がれて錆びも多く、シリンダー外周も汚くて見た目が残念だった。

そのうちSP用のサスかオーリンズのサスを入れようと思っていたところ、数千キロ使用後長期放置車のVJ22A-SPリアサスが思ったより安く入手できた。

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ロッドは縦傷無く全体的に鏡面なので使用頻度は少なそう、オイル滲みも無いしクリーニングした痕跡も無い、ただ残念ながら可動部含め表面に錆びがあり、真鍮ブラシで磨くと所々メッキが浮いてガッツリと爪に引っかかる。スプリングは多少の傷はあるけど全体的に綺麗で各調整つまみもスムーズに回るしオイル漏れは無い。別体タンクのバルブキャップも付いてるし、中は綺麗でキャップのシールも割れていない。

うーむロッドが残念、このまま使うと間違いなくオイル漏れるよなあ。

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オーバーホール出そうかと悩む、ロッド再メッキ含めて数万円か。。

どうせオーバーホールするならシールも交換するし、それなら逆にシール傷んでオイル漏れるまでロッド手直しして使ってみよう、それからオーバーホール出せばいい。

などと考えながら別体タンクのラベルを見る。

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SHOWA製なのね、ラベルも汚いけど剥がさない方向でクリーニングしよう。

早速240番の耐水ペーパーで錆び落とし開始

筒に対して横方向に磨く

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ラベルは適当な布テープでマスキングする

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まだ途中だけど、そこそこ綺麗になったので

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ガス封入バルブ面も浅く広く錆びてるので
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こちらは細いワイヤーブラシのルーターで錆び落として、仕上げは焦げとりスポンジで磨く
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調整バルブなどは真鍮ブラシで磨いて、とりあえず全体的にシリコンスプレー吹いておく。
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次にロッド、以下は実績のない初の試みなので真似しない方が良いと思う、あくまでも実験なので悪しからず。

まずバイク用のスプリングコンプレッサーを持っていないので、スプリングが付いたままメッキの浮いてる部分をルーターで剥がしバリや錆びを取り除く。あまり深く削るとオーバーホール時に余計な費用が発生するので、あくまでもロッドが痩せない程度に気にしながら作業する。

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で、削った周囲は横方向に薄く耐水ペーパー600番あたりで薄傷をつけておき、パーツクリーナーで油分落として後の工程に備える。

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しかし嫌な錆び方だ、、

でもって自分の中では信頼性の高いJBウェルドを使って穴埋めする事にした。

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リアサスロッドなので基本的に押し引きには力かかるけど、フォークと違って横方向の力はあまりかからないだろうし、かかるとしたらリンク部のブッシュからの前後方向の曲げとスプリングの歪みによる力くらいかと、エポキシなので当然メッキ程の強度はないだろうけど、ここはシールを傷めないように面整えて、それなりの強度があれば耐えれると予想。量は要らないので米粒程度を混ぜ
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削ったロッドに竹串で塗って

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完全硬化まで24時間放置、あとは乾いたら削って面出すつもりだけど、どうなることやら、、今日はここまでです。