コールマン508Aストーブ メンテ1台目

先日実家倉庫から出てきた綺麗なコールマン508Aストーブ下側のタンク、打刻から2005年8月生産品みたいだが、上側のパーツが無くジェネレーターも何やら改造されてて使えそうにない、、なんとも勿体ない。。

ポンピングユニットやバルブもスムーズに動く、キャップのシールも良好、ほとんど使わずにお蔵入りしたみたいだ。親父何がしたかったんだ?残りの部品は?うーむ、性格的に何処かに保管してそうだが。。

仮に新品部品購入して直す場合

ジェネレーター 、バーナーボックス、 バーナーボウル、バーナーリングセット、ジェネレーター固定用金具、グレート(ごとく) 、ネジ など合計 1万以上の部品代が必要らしく、それならもうちょい出せば新品が買えるので悩ましい。

自分も20年以上前に同型508Aストーブを2機購入しており、主にキャンプやバーベキューの飯盒炊飯に活用している。飯盒炊飯では吹きこぼれながら使うし、都度メンテはしていないので傷みも激しい、これらと部品付け替えようか?とも思ったが、傷んでる部分って主に上側なんだよなぁ。。

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ひょっとしたら上側部品は別の倉庫にあるかもしれないし、ひとまず綺麗な下側は置いといて折角の機会なので自分の508Aをメンテする事にした。

20年以上使ってこれまでに交換したのはポンピング奥のパッキンとバルブのOリングのみ、これまで数年に1度バルブ類にオイル注油する程度の軽メンテのみで分解清掃は行なっていない。使用後は燃料ほとんど抜いて数回ポンピングで軽く圧かけてバルブ閉じて専用ケースに入れて屋内保管してきた。

 

まず状態の悪い95年製から着手。

こちらはジェネレーターとバルブの相性が良いらしく、炎の微調整が可能なので使用頻度が高かった。

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今まで使うばかりでじっくり見る事が無かったが、よく見るとバーナートップのセンターがズレている。バーナーを手で触るとクルクル回るし、ごとくの台になるバーナーボウルもガタがある。

ひとまず分解。ごとくを曲げて外し、バーナー上部のネジ頭が錆びカスで詰まっているので、カスが散らないように水を付け、細いドライバーで錆びカスをホジッて取り除く。

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本来ならジェネレーターパイプを先に外すべきだが、バーナーセンターズレてるのでそのままネジ頭にアクセスできる。

次にサイズの合うドライバーで押し7割回し3割くらいの感覚でナメないように注意してネジを外す。さすがに錆びが酷くてガサガサ、、

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バーナートップのネジが外れると、バーナーリングとボウルまで外せるので外す。

でバーナーボックス見るとカシメの1つが無くなっている。これが原因でセンターズレてバーナーグラついてたんだな。

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対角のカシメもグラついてるし、、

まずバーナーボックスをネジ3本緩めて外し、ワイヤーブラシで錆び落としながら洗う

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見た目は悪いが金属は朽ちておらずまだ使えるので、対角のカシメも抜いてネジとナットで固定する事にした。

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でバーナーボウルを乗せるとネジ頭が干渉するし、仮に干渉しなくてもバーナーリングへの燃料穴が一部塞がるので

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ルーターでネジ頭の干渉部分と上部を削り、バーナーリングに適切に燃料が送れるように加工
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もうドライバーでネジ回せないけど、裏からナットにアクセスできるし次メンテする際の心配は無い。

でもって各部品をワイヤーブラシでクリーニングして組み直し、試しに着火

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機嫌よくいつも通りに快調、今まで気づかなかったがガタも無くなって普通になった。

また吹きこぼしまくって使うと思うけど、今後もよろしくお願いします。