RGV250Γ VJ21A レストア1 フロント周りとブレーキ基礎メンテ
室内ピットに入れ、作業の邪魔になるカウルとタンクを外す。
タンククッション左側が変、なんか適当な部材で代用されている。機能的には問題無さそうだが、素直に部品発注しておく。
この角度から見るとウインカー目つき悪い。
まずフロントブレーキから確認開始。
レバーがヌルッと重く戻りが悪い、手を離しても最後まで戻って来ない。レバー外して劣化グリスをクリーナーで落とし、再度グリスアップしてマスターシリンダーブーツにシリコーンスプレー吹き付ける。ブレーキオイルリザーブタンクはオイル劣化でオレンジ色。キャップ外そうとロックネジ回すもナット共回りで外れない。マイナスドライバーをナットに噛ませてようやく外れたが、これ純正かな?ネジ=ステン、ナット=鉄、異種金属同士の電食によるものか特にナットのサビがえげつない。
リザーブタンク下のハンドル付け根が腐食して塗装剥がれている。
ブレーキオイルは塗装や樹脂への攻撃性があり、ウエスを巻くなど防御した方が良い。付着した場合は水で洗うなどの処置を行えば救われる。とりあえず真鍮ブラシで腐食落として適当にタッチアップを施す。
リザーブキャップ外すとオレンジの液体と固形物、まあブレーキオイル数十年変えてないならこんなもんだろ。以前28年無交換放置車両レストアした時もこんな感じだった。見える固形物がマスターシリンダーに入らないよう上から吸える分はスポイトで吸い取り、埃の出ないペーパーウエスでクリーニング。次にキャリパーのブリーダーキャップ、は両方付いてない。。詰まってなければ良いが、付け忘れかな?
しかしまあキャリパー本体の金色は自分も好みなので良いが、本体のボルトやバンジョーボルトまで塗られてるのは好みでは無い、そのうち剥がすか交換する予定。今は機能確保を優先する。
ペットボトルとホースをつなぎ、リザーブタンクに在庫のホンダDOT4オイルを充填、レバー握って内圧かけてかブリーダーを緩、、、緩まない、、めちゃくちゃ固い、締め過ぎですね、一旦ホース外して精度の高い工具で仮緩めして作業再開。キャリパーオイルを抜く、案の定はじめにゴミ異物が出て泡と同時にオレンジ色の液体が排出される。リザーブタンクにオイル補充しつつキレイなオイルが出たらブリーダー締めて反対側キャリパーも同様に作業、こっちも締め過ぎやし、、作業終えたらフロントブレーキは正常に戻った。キャリパーシールは固着しておらずオイル漏れもないのでそのまま使う。パッドもまだ大丈夫。キャリパーのボルト類を確認の為締め直す、左キャリパー固定ボルトが上側だけ仮締め状態だった。
リアブレーキ、こちらもスッカスカだが引きずりは無い、タンクのオイルは同じくオレンジ色、さらに黒色固形物もちらほら、シールのカスかな?ひとまず吸い取りオイル充填、リアキャリパーは対向ピストンでそれぞれにブリーダーが付いている、が、これも案のキャップ無しの締め過ぎ状態、しかも右側なめている。。
バイプラでなんとか緩めてオイル交換とエア抜き、これだけで一応普通の状態に戻った。オイル漏れもなくパッドも充分。と思ったらパッドは裏側1mm無いか。
マスターシリンダーはオーバーホールした方が良さそうだが、ひとまず現状で様子見する。
リアブレーキホースは外した形跡があり、スイングアームのホーシングガイドが間違った方向に付いている。直すにはホース外す必要があるが、機能面での問題はないしオイル交換後に気付いたのでひとまず我慢。
ディスクローターは前後共にほとんど減っていない。過酷な扱いは受けていないようで走行距離相応かな、多分メーター改ざんは無いと思われる。
--- ブリーダーキャップとブリーダーボルトだけ発注して作業進める。
トップブリッジ周りが腐食して汚い
真鍮ブラシで磨きシリコーンスプレーで仕上げる
アウターチューブも腐食して汚い
真鍮ブラシとペーパーで磨いてシリコーンスプレーで一時的に表面保護、最終的にはシールコートを吹くつもり。
ついでにフェンダーに傷があったので軽くペーパーで磨き
コンパウンドで仕上げる。
インナーチューブ非稼動部は点サビが多く、メッキも所々浮いている
シリコーンスプレー吹いてから真鍮ブラシで磨き、アンダーブラケットも真鍮ブラシで磨く
ディスクローターも当然汚い
内周は塗装っぽいのでコンパウンドで磨き、ハブやピンと外周ローターは真鍮ブラシで磨く、邪魔なのでキャリパーは外して作業。
ってな具合でフロント周りはある程度綺麗になった。
ホイールはまた今度にする。