先日フォークO/H後のテスト走行で少々キツい下り坂で連続ハードブレーキングした際、何やらフロントブレーキが引き摺るようになったのでキャリパーをO/Hします。
キャリパーは30年以上オーバーホールしていないし、シールが経年劣化と熱でやられたかな?という訳で今回はピストンのシール2つとキャリパーマウントの防水シールも同時に交換します。ネットで部品ポチッと¥1200-、ブレーキフルードは最近ekで使ったモノタのDOT4が余っているので購入不要。
仕事終えて帰宅すると物が届いていたので
ちゃっちゃとバラして
ピストン抜いて
パークリでクリーニングしておきます。ピストンは特に変摩耗や傷もなく良好ですが、ダストシールのカスが一部固着していました。それはそうとこのピストンって油室側にも凹みがあるんだな、これ埋めたら確実にタッチ良くなると思うが、まあその必要も無いか…
シリンダー内もそれなりに汚れており
とりあえずシール類を細いマイナスでキズつけないように外すと、手前のシールは劣化で硬化して縁が切れていました。これが噛み込んで引き摺ったのかな?
奥のシールはまだ大丈夫っぽいですが交換します。
シール交換前にキャリパーシリンダーとシールのライナーを清掃しますが、ライナーには劣化したシールカスとブレーキフルードの固形カスが詰まってて、これは細いワイヤーブラシなどで抉らないと取れませんでした。
その後パークリで清掃し、新シールにはシリコングリースを薄く塗って
シール2つともスルッと装着
あとはピストン周囲にも薄くシリコングリースを塗ってゆっくり挿入。
マウントの防水シールも交換するので、新しいシールに同じくシリコングリースを薄塗りして
サポートのシャフトもグリスアップしてから取り付け。
あとはキャリパーのドレンを開いて、マスターシリンダーにフルード補充しつつフルード交換&エア抜き
一通り作業終えて、ボルト類の締め付け再点検とパークリでしっかりとブレーキフルードの溢れなどを清掃して完了。
これでブレーキの引き摺りは解消され、気持ちタッチも良くなって良い子になりました。