RGV250Γ VJ21A レストア13 フォークオイル漏れ修正
右フロントフォークのオイル漏れ、インナーチューブの後ろ上摺動部にサビ突起があり、多分これでシールに傷が入っている。
フロントを数回ストロークさせるとオイルが垂垂れてくる。
インナーチューブのサビを落とすとメッキにスポットホールがあり下地に到達していた。ひとまずメッキのエッジで更にシールを傷めないようペーパーで横方向に磨いて角を丸めておく。
インナーチューブもシールも交換した方が良いが、軽傷ならちょっとしたペーパー作業でオイルシールの傷を落とせば改善されることがある。これは昔モンキーRのフォーク弄ってた頃のギャンブル作業で人には勧めないが、当時はこれだけで半永久的にシール交換不要だった。まあ改善するかはシールの傷の深さとシール内のスプリングによる締め圧次第と思う。
ダストシールをマイナスドライバーで外して上に上げる。
使うのは耐水ペーパーの600番と1000番、それぞれインナーチューブ外周の半分位を覆えてアンダーブラケットとシールの間に入るサイズにカットしペーパーのエッジは丸く切っておく。
600番は厚みがあるのでこんな感じ
1000番は薄いのでこんな感じ
オイルシール内周についた傷の深さ分を削ってインナーチューブとの接触面を整えるのが目的なので、まず600番でペーパーの研磨面を外側にしてペーパーを引っ張り回しながらシールに差し込んで行く。
無理に押し込むと折れて、抜くときにちぎれる可能性があるので注意する。
シールの構造的に上下2箇所に接触部があるので、回しながら更に負荷が重くなる部分+1mm位まで差し込み、3周くらい回して削り、回しながらペーパーを抜く。ここで数回フォークをストロークさせると削りカスのついたオイルが出るのでウエスで拭き、次は1000番で同じように3周くらい磨く。でまたストロークさせて汚れたオイルを拭く。
何回かストロークさせてオイルが漏れて来なければ完了。傷が深ければもう一度同じことすれば改善するかもしれないが、削っているのでシールが硬化していたりスプリングが弱いと悪化する可能性もある。
ひとまず50回ほどストロークさせても漏れなかったので大丈夫だと思う。あとはダストシール被せて完了。
今日は雨で試走できない、まあこれでダメなら交換するよ。